2019年12月16日

ジャガー・ルクルト「ピンクゴールドのトルネード」

こんにちは。

今回のご紹介は"時計通″からの評価が高いジャガー・ルクルトから。

そのクォリティの高さと独創性で根強い人気を持つジャガー・ルクルト。
ユーザーのみならず同業者でもある他の時計メーカーやジュエラーからも
確固たる信頼を得ている稀有なメーカーです。

現在一番知名度の高いモデルは時計本体が反転する「レベルソ」だと思いますが、
第二次大戦前に既にこのようなモデルを完成させており、その独自の感性が
非凡なるものに魅力を感じる層からの支持を獲得し続けてていると言えます。




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今回ご紹介のモデルも、一目見ただけで記憶に残る一点です。

時計本体の両サイドで圧倒的な存在感を示しているラグ部分。
もはやベルトを取り付けるためのパーツという役割を越えてしまっています。




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大きなトルネード(竜巻)が時計を抱えて飛び回っているような躍動感。
ラグの模様などというレベルではなく、
この時計をアートたらしめている主役と言えるほどです。




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そして大胆なデザインを最大限に活かしているのが目に見えない部分。
手巻きの時計なので通常は3時位置にリューズが配されるものですが、
それらしきものが見当たりません。




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こちらは3時側から見たところですがやはりリューズは見えません。




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実は秘密は9時側から見たときに判明します。
こちらでも何度かご紹介してきましたがバックワインドのムーブを採用しているのです。
いわゆる裏巻きリューズですね。




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こちらが背面から見たところです。
リューズが完全に時計の影に隠れており正面からは見えません。
これほど印象的なデザインのラグがすんなりと目に入ってくるのも
時計には必須の部品であるリューズが見えないというジュエリー視点が大きく影響しています。




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誰の目をも引き付ける大胆なデザインをより印象的に見せているのが、
実は高度な技術に裏打ちされたムーブメントの構造というわけです。




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ぱっと見、デザイン最優先と思えるほどの独創的な時計を作っていながら、
その為に必要な裏方の仕事にもしっかりとエネルギーを注ぎ実力を積み重ねる。
このような姿勢が数ある時計メーカーの中でも
ジャガー・ルクルトを唯一無二の存在にしていると言えます。

文武両道的な魅力にあふれるこの一点。
ぜひお試しください。










by M.A.


A13964
ジャガー・ルクルト
1950年代 
18KPG
450,000円+税





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お問合せ:TEL03-6273-2335 
10:30−20:00
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ROLEX(ロレックス)OMEGA(オメガ)など
アンティークウォッチはホームページからもお求めいただけます

2019年10月21日

「ルクルト 襟飾りのある時計」

こんにちは。
今回のご紹介は名門ルクルトのデザインウォッチです。
以前モバードでも同ジャンルの時計をご紹介しましたが、
文字盤とベゼルの形状の差を利用することで個性的なデザインを作り出すというコンセプトです。




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モバードの場合は、丸型のダイヤルにオーバル型のベゼルを合わせてのものでしたが、
こちらの時計はダイヤル、ベゼルとも丸型です。これだけ聞くと普通の時計と同じ?と思いますが
ユニークなのはその配置です。時計ケースに対してベゼルを二回りほどサイズアップ。
12時側に大きくずらすことによって、片側のベゼル部分が大きく張り出した形状になっています。




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一見、三日月のような。はたまたダイヤルを襟で巻いてドレスアップしたような。
ちょっとしたアイデアですが、まさにこの時計だけが持つ個性を強く印象付けています。




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形状のユニークさに留まらず、ベゼルのテクスチャも個性付けに一役買っています。
絣状に手彫りの直線を交差させた模様の、やわらかで温かみのある表情が魅力的です。




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そしてこの時代にとても人気の高かったカットガラス。
ゴールドベゼルの柔らかな質感と対照的に、引き締まったシャープなイメージです。




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インデックスもこれに合わせてカット面を意識したデザインになっていて、
対比と調和のバランスが見事です。




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そしてこちらがサイドから見たところです。
正面からではちょっと気付きませんが、12時側に向けてベゼルを大きく突出させていること。
単に板状ではなく、なだらかなスロープを描いたシルエットになっていることがわかります。




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個性と継続性、両立するのはなかなかに困難なことですが、
それを見事に実現した一点です。
ぜひお試しください。










by M.A.

D6071
ル・クルト
1960年代 
14KYG
160,000円+税





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2019年09月30日

パテック・フィリップ「ゴールドの2トーンテキスチュア」


こんにちは。

今回は久々に名門パテック・フィリップのご紹介です。
パテック・フィリップのすばらしさはあらゆる面に及びますが、
今回はそのテキスチュアに焦点を当ててご紹介したいと思います。




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パテックらしい、端正でシンプルなブレスウォッチです。
しかし見た瞬間2トーンであることを強く感じる印象的な一点でもあります。

2種類の金属を使い分けているのではなく、18KYGの仕上げ方を変えることで、
このユニークな風合いを生み出しているのです。



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ダイヤルの6時側に見えるのは、スイスの名門宝飾時計店である「ギュブラン」の名前。
もしかしたらジュエラーとしてのギュブランの意向が反映されたモデルなのかもしれませんね。

ブレスの中央にヘリンボーンのようなV字側の連続模様が見えます。
その両サイドは細かい凹凸仕上げを施したクレープ模様になっています。




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実はこのブレスもともとは中央のV字ラインを3列並べた構成になっています。
こちらがブレスの裏側なのですが、同じパターンが並んでいるのが見られます。




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こちらが表側です。
中央部のV字ライン飲み残して両サイドにこの細かな模様を施していますが、
本当に丁寧な仕事で、日本の着物などに使われるちりめんの生地のような素晴らしい質感です。



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手の動きにより中央のV字ラインの部分はまるで水の流れのように光が動いていき、
あたかもスイスののどかな田園地帯に流れる小川を見ているようです。




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腕に留めるためのブレスレットのテキスチュアの仕上げ一つにまで、
独自の美意識とそれを具現化する高度な技術の裏付けを持つ。
世紀を超えて賛辞を受け続ける名門ならではの奥行きの深さに感銘を受けます。


ぜひ実物をお試しになってみてください。









by M.A.

A13490
パテック・フィリップ
1961年製
18KYG
1,200,000円+税





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