2019年11月11日

アールデコリング「幾何学と古典の融合」

こんにちは。


今回は実物を見た瞬間に目を引き付けられること必須のリングをご紹介します。




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ただ残念なことに店舗保有のコンパクトカメラと自分のテクニックではとても
その色味を再現しきれないので、その点は皆様のイメージの中で補正頂けるとありがたく思います。




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高貴な色とも狂気の色とも言われる紫ですが、このリングの主石が紫の色味を代表するアメシストです。
最近目にするアメシストは明るく淡めのやさしい色味のものが多いように思いますが、
こちらの石は濃く深い色味。それでありながら光が入ったときに発する鮮やかな色合いに心を奪われます。
王家の戴冠式に纏われるロイヤルパープルのベルベットのローブを想起させる美しい色です。




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大型の長方形のステップカットは一世紀前のものとは思えないほどモダンな印象です。
周囲にはモザイクタイルのようにオニキスがあしらわれており、この黒があるからこそ
濃い色ながらも紫の鮮やかな色味が引き立つわけです。




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スタイリッシュという言葉が似合うシャープなデザインですが、
サイド部分の細工を見るとやはりアンティークならではの贅沢かつ繊細な細工が見られます。




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ミル打ちと、ガーランドスタイルの名残ともいうべき植物文様が施されており
気品ある佇まいに貴族文化がしっかり残っていた時代の優雅さが表れています。




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こちらはリング上下部分の細工です。
伝統的な唐草模様と幾何学的なラインの組み合わせがユニークです。




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こんな小さなジュエリーの中にも、長い間受け継いできたものと、
新たに生み出されたものの両方が共存し、かつその時間の流れまで
表現されていることに深い感銘を覚えます。

アンティークジュエリーの奥深さを感じ取れる一点です。
ぜひご覧になってみてください。






by M.A.





G3255
リング
20世紀初期
アメシスト ダイヤモンド オニキス PT
580,000円+税


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2019年11月04日

エナメル・ハート・ネックレス

こんにちは。
今回はネックレスをご紹介です。

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G3312 19世紀後期
エナメル パール ネックレス
180,000円+税

ぽってりとしたハートモチーフの周りに、
可愛らしい小粒のシードパールをあしらったネックレスです。

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深い瑠璃色のエナメルは、見る角度によってキラキラと輝きます。
まるで夜の海面に、月光が反射したような色合いはとても幻想的です。

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ギョーシェと呼ばれる筋彫りをした金の上にエナメルをのせる事で、このような放射模様が浮かび上がります。

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側面の写真を見ていただくとわかる通り、ぽってりと厚みがあるのが特徴的なネックレスです。
通常のエナメル手法ですと金属の上に薄くのせ焼き上げる事が多いので、ここまで厚くなりません。

・ハートの型を作り、そこにガラスを流し込んだものを金に貼り合わせたのか…
・粘度の高いガラスを使用することで立体的に造形することができるのか…

製作方法は断定できませんが、いずれにせよ立体感を表現する職人技は、
手に取っていただくとより感じていただけると思います。

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縁にセッティングされているパールも爪留でなくTピン留めをすることで、
パールの形状・質感を活かしながらハート本体を美しく彩ってくれます。

皆様のご来店お待ちいたしております。

K.S.
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2019年10月21日

「ルクルト 襟飾りのある時計」

こんにちは。
今回のご紹介は名門ルクルトのデザインウォッチです。
以前モバードでも同ジャンルの時計をご紹介しましたが、
文字盤とベゼルの形状の差を利用することで個性的なデザインを作り出すというコンセプトです。




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モバードの場合は、丸型のダイヤルにオーバル型のベゼルを合わせてのものでしたが、
こちらの時計はダイヤル、ベゼルとも丸型です。これだけ聞くと普通の時計と同じ?と思いますが
ユニークなのはその配置です。時計ケースに対してベゼルを二回りほどサイズアップ。
12時側に大きくずらすことによって、片側のベゼル部分が大きく張り出した形状になっています。




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一見、三日月のような。はたまたダイヤルを襟で巻いてドレスアップしたような。
ちょっとしたアイデアですが、まさにこの時計だけが持つ個性を強く印象付けています。




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形状のユニークさに留まらず、ベゼルのテクスチャも個性付けに一役買っています。
絣状に手彫りの直線を交差させた模様の、やわらかで温かみのある表情が魅力的です。




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そしてこの時代にとても人気の高かったカットガラス。
ゴールドベゼルの柔らかな質感と対照的に、引き締まったシャープなイメージです。




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インデックスもこれに合わせてカット面を意識したデザインになっていて、
対比と調和のバランスが見事です。




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そしてこちらがサイドから見たところです。
正面からではちょっと気付きませんが、12時側に向けてベゼルを大きく突出させていること。
単に板状ではなく、なだらかなスロープを描いたシルエットになっていることがわかります。




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個性と継続性、両立するのはなかなかに困難なことですが、
それを見事に実現した一点です。
ぜひお試しください。










by M.A.

D6071
ル・クルト
1960年代 
14KYG
160,000円+税





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